お菓子の健康診断(診断レポート付き)をご利用いただきました、お菓子のうめだ 梅田一弘社長にインタビューさせていただきました。
創業以来大切にされていること、ブランディングの取り組み、銘菓を生み出し続けるご苦労や秘訣などお聞きしました。
創業はいつ頃ですか。
私は昭和三十五年生まれなんですけど、その前後に親父が始めたと聞いておりますので六十年を越えたくらいです。
私は、二十代前半に菓子屋を継ぐと決め、東京の洋菓子店で二年間集中して教えてもらい地元に戻りました。
創業以来大切にされていることはございますか。
自分が食べて何よりうまい。というのが親父の代からのこだわりです。
ただそれだけじゃだめで、ブランド化する努力もしなきゃいけないし、銘菓を作りたいという思いで取り組んできました。
うめださんの「餡子」美味しいですよね。
ありがとうございます。
「こだわりの餡子」というのでずっとやってはきたのですが、なかなか伝わらなくて。
うちのお菓子の心臓部はやっぱり餡子なんですよ。しかも、うちは餡子が得意で、皮を剥いで作る手作りの餡子は県内では他になかったんです。
それで「この餡子」をブランディングしようと「吟醸餡」という名前をつけました。
私が日本酒が大好きなこともあり、米を磨いて作るお酒が吟醸酒だから、吟醸餡がいいなあと。商標登録を取得したのは六年前です。
銘菓「さいきむすめ」はどのようにして誕生したのですか?
蒸し饅頭を作りたいとずっと思っていたのですが、親父がこだわるとこから始めようというので、まずは製餡から始めました。
その後、数種類のバラエティに富んだ蒸し饅頭のセットを作ろうという話になり、試行錯誤の末、「さいきむすめ」が生まれました。
弊社にご相談いただいたのはどのようなタイミングだったのでしょうか?
JRさんや生協さん、デパートに卸を始めたいとアプローチを始めた時に、規格書作成に必要な品質保持の保証や検査が必要で、自分たちだけではなかなか手強くて。そんな時に鳥繁さんに相談させていただきました。
新しい包装機とお菓子の兼ね合いや、特にさいきむすめはしっとり仕上げすぎて日持ちが難しく、たくさんアドバイスをいただきました。おかげさまで卸販売もよい展開ができています。
お役に立てて幸いです。
自治体や地域とも連携して取り組みをされていますね。
はい、佐伯市で菓子組合を立ち上げた際に、市からバックアップをいただいて佐伯市の銘菓づくりに取り組みました。
また、この度、大分県の菓子組合の理事長を拝命いたしまして、そういう意味では、県内のお菓子屋さん、特に家業菓子店さんを守っていきたいし発展できるよう力を尽くしたいと思っています。
今度のビジョンについてお聞かせいただけますか。
日々立ち止まることなく、みなさんに喜んでいただける新しい商品を作っていきたいです。
また、現在の店舗も十二年経ちますので、次のステップとして、いつでも子どもたちがお菓子作りを見学できるような、菓子工場と店舗が一体となった夢のあるお店を作るため頑張っています。
素敵なお話をありがとうございました。
うめださんに来店しなければ味わえない、お菓子や楽しさが体験できるお店を楽しみにしております。
取材日:2021年7月13日
聞き手:鳥越一伸
取材協力
お菓子のうめだ 様
大分県佐伯市鶴望寺田 2616-4
営業時間 / 9:00 〜 21:00
http://www.ginjyo-an.jp/
電話:0972-24-1231